ロタウイルス感染症予防接種について
ワクチンの種類と接種回数
ロタウイルスワクチンには2種類あり、それぞれで接種回数が異なります。どちらも効果に大きな差はないため、医療機関と相談して接種するワクチンを選びましょう。
なお、初回に接種したワクチンの種類は、途中で変更せず同じものを続けて接種する必要があります。
ロタテック(5価)
生後6週から生後32週までに3回接種します。
- 1回目と2回目、2回目と3回目の間隔は、27日以上あけて接種します。
- 初回接種は、生後6週から生後14週6日までに受けてください。
ロタリックス(1価)
生後6週から生後24週までに2回接種します。
- 1回目と2回目の間隔は27日以上あけて接種します。
- 初回接種は、生後6週から生後14週6日までに受けてください。
ロタウイルス感染症とは
ロタウイルスは、ウイルスが少量(10個~100個程度)でも口から入ることで感染します。
感染者の便には大量のウイルスが含まれ、便の処理後に十分に手を洗っても、手や爪に数億個残ることがあります。そのため、手を介して感染が拡がります。
ロタウイルスは乳幼児の急性重症胃腸炎の主な原因ウイルスです。
ロタウイルス胃腸炎とは
ロタウイルス胃腸炎は、乳幼児期(0~6歳ごろ)にかかりやすい病気です。ロタウイルスは感染力が非常に強く、ごくわずかなウイルスでも感染します。5歳までにほとんどの子どもが感染すると言われています。
大人は過去に何度も感染しているため、症状はほとんど出ませんが、乳幼児は初感染の際に激しい症状が出やすいです。
主な症状は、水のような下痢、吐き気、嘔吐、発熱、腹痛です。脱水症状がひどくなると点滴や入院が必要になることがあります。5歳までの急性胃腸炎の約40~50%がロタウイルスによるものです。
また、けいれん、肝機能異常、急性腎不全、脳症、心筋炎などの合併症が起こることもあり、まれに命にかかわることがあります。
ワクチンについて
ロタウイルス胃腸炎は、初回感染時に症状が重くなりやすく、2回目以降は症状が軽くなることが多いです。ロタウイルスワクチンは、この重症化を予防することを目的としたワクチンで、接種により、ロタウイルス胃腸炎による入院を約70~90%減らせると報告されています。
ロタウイルスワクチンには2種類あり、どちらも生ワクチン(弱毒化したウイルス)で、飲むタイプです。
ワクチンの種類によって接種回数が異なります。また、途中でワクチンの種類を変更することはできないため初回に接種したワクチンを2回目以降も同じものを接種します。
注意
月齢が進むと腸重積症を起こすリスクが高くなります。できるだけ腸重積症の起こりにくい時期に接種していただくため、初回接種は生後6週~生後14週6日までに受けてください。
生後15週0日以降の初回接種はおすすめしていません。
腸重積症について
腸重積症は、腸の一部が隣の腸管にはまリ込む病気です。
腸の血流が悪くなり、腸の組織が障害を受けることがあるため、速やかな治療が必要です。ワクチン接種後1~2週間ほどは、腸重積症のリスクが通常より高まると報告されています。
主な症状は、次のとおりです。
- 突然激しく泣く
- 機嫌がよくなったり悪くなったりを繰り返す
- 嘔吐をする
- 血便が出る
- ぐったりして顔色が悪い
これらの症状が一つでも見られた場合は、すぐに医療機関を受診してください。
腸重積症は、ロタウイルスワクチン接種にかかわらず、乳幼児にも起こることのある病気で、まれなものではありません。
ロタウイルスワクチンの副反応
ロタウイルスワクチンの副反応として、発熱、下痢、便秘、食欲不振、嘔吐、胃腸炎などみられることがあります。これらの多くは一時的で、自然におさまります。
また、ごくまれに重いアレルギー反応(アナフィラキシー)が起こることがあります。
接種後に体調の変化が見られた場合は、すぐに医療機関を受診して下さい。
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更新日:2025年11月17日